たんぽぽ・チューリップ・筍ごはん

2025年04月18日 16:00

先週末に花散らしの雨が降り、すっかり桜は散ってしまいましたが、野に咲く花々や樹々には恵みの雨となり、鮮やかに季節を彩っています。

公園や道に咲くたんぽぽを夢中で摘む子…
花束にする子、気に入った一輪を眺めて楽しむ子…

先頭を競う様に走って進む子…
桜の絨毯の中、思い思いに季節を感じています。

季節の食材として、筍にも触れてみました。

見て・触って・嗅いで・かぶって(笑)

食べて…
体全部で吸収できたかな??

今週は連携園にも健康診断に出かけています。
白衣のお医者さんに緊張気味の子もいる中、
それでも落ち着いて受けられた5人でした。

どんな季節もほぼアウトドアで遊ぶももの木ですが、毎日の食事や着替えなどの生活の中にも体を作る場面がたくさんあると考えていて…
上着やズボンや靴下を自分で着脱するって、子どもにとっては自分の体を知る良い機会で、良い運動ですよね!

筍も、着替えも、一度も食べた事もやった事もなければ、それが好きなのか嫌いなのか、苦手なのか得意なのかも分かりません。
子どもたちにとっての想像力の幅、選択肢の幅は『体験』の影響を大きく受けていると感じます。

(健診の日の帰宅後は、爽やかな風を感じる外のウッドデッキでBBQランチをしました。)

なのでももの木では、まずはやってみる・自分の体と心で体験することを大事にしています。

日常の些細な体験も、子どもが自分で頭を使って考える大事な機会と捉えると、親や周囲の大人がなんでも先回りして、子どもの為に・失敗しない様に・泣かない様にやってしまう事は、優しさではなく、子どもが自らチャレンジし、試行錯誤し、時には失敗するという経験を奪ってしまう事だと思っています。

泣かないように
転ばないように
辛くないように

関わる大人がそう考える時、
それは一体「誰の為」でしょうか?

そもそも子どもたちは、風に揺れるチューリップのような強風でも折れないしなやかな心を持っています。

これから色んな事がある「彼ら」の人生。
大変なことの中に、辛いことの中に、キラッと光る楽しみや喜びを見出せる心の持ち様を伝えていければ、山あり谷ありの人生は、より味わい深いものなると信じて、毎日保育しています。

人の為と書いて偽りと読むんだねぇ
by 相田みつを

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